karajanjanの日記

カラヤンについて語りましょう

ニューイヤーコンサート♪

 早いもので、もう2021年も終わりですね。あと数日で2022年。コロナも収まり、希望溢れる年になるといいですね。

 

 さて、あと数日でニューイヤーということで、ニューイヤーコンサートのCDを楽しんでいます。本当はジルベスターコンサート(ニューイヤーイヴコンサート)の方がシーズン的にはいいのかもしれませんが、一足早く、ニューイヤー気分を味わっています。

 

 ニューイヤーコンサートは歴代、様々な指揮者が指揮をしていますが、私の印象に強く残っているのはやはりカラヤンです。(もう1人はやはりクライバーですかね。)多少テンポ的に重たいと感じる曲もありますが、とにかくウィンナーワルツやポルカが優雅に聴こえます。そのCDがこちら、

 

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 このコンサートでは、ニューイヤーコンサート初のソリストが登場ということで話題になりました。キャスリーン・バトルの歌声も素晴らしいですよ。喜歌劇「こうもり」序曲から始まり、恒例のラデツキー行進曲で締めくくられます。演奏後の拍手やブラヴォーの声も入っているので臨場感も相まって、とても楽しく聴ける演奏です。

 しかし、残念なことに、この時代のニューイヤーコンサートはCD1枚に収まる時間、曲数しか収録されていないんです。(多くの皆さんはご存知ですよね)せっかくの記念すべきコンサートなのに、一部分しか収められていないのはとても残念です。ここ数年はCD2枚組で全曲収録で販売されていますが、カラヤンのこのニューイヤーコンサートに関しては完全収録版のCDは出ていないのではないでしょうか。更に私にとって残念なのは、「皇帝円舞曲(カイザーワルツ)」が収録されていないことです。カラヤンが指揮した「皇帝円舞曲」、絶対聴きたいですよね!なんて言ったって、「皇帝」という響きがカラヤンにぴったりじゃないですか。曲そのものもゴージャスでやはりカラヤン向きだと思います。それなのに、なぜこの記念すべきCDに収められていないのか本当に不思議です。もしかしたら、カラヤンが思い通りの演奏ができなかったので入れるな!と言った可能性も0ではないかもしれませんが。この「皇帝円舞曲」は何かのボーナストラックとしては入れられたことがあるようです。また、「ジプシー男爵」序曲と「常動曲」もコンサートのCDには入っていませんでしたが、「メモリアルカラヤン」という記念のCDには収録されました。(こちらのCDです)

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 このニューイヤーコンサートは、カラヤンの遺産シリーズとしてリリースされました。収録曲は完全に網羅されています。しかしここでも衝撃の事実が。曲順が違っているのです。どうやら最初にリリースしたのがレーザーディスクだったので(レコード同様、A面、B面がありました)、収録時間の関係で「皇帝円舞曲」や「常動曲」が違うところに移されたようです。現在のDVDやブルーレイであれば収録時間など気にせずに曲順通りにできたと思うのですが。仕方のないことかもしれません。更に、アンコールのワルツ「美しく青きドナウ」の前に行われる恒例のスピーチ、これがカットされているのです。カラヤンは「平和」についてドイツ語と英語でマイクを使ってスピーチを行いました。しかし、このマイクがいけなかったようで、最初のドイツ語のスピーチの際、マイクがハウリングを起こしたり、音を拾わなかったりとなんとも残念な結果に。英語のスピーチは何とかうまくいったようでした。スピーチの内容は素晴らしかったのですが、こういったハプニングがあったので、映像作品でもこのシーンはカットになってしまったのでしょう。カラヤンの美学からするとなんとなく納得です。

 さあ、2022年のニューイヤーコンサートバレンボイムが指揮を執ります。

どんなコンサートになるか楽しみですね!