karajanjanの日記

カラヤンについて語りましょう

カラヤン&ベルリン・フィルがNO.1

遅ればせながら、本年も宜しくお願い致します。

 

♩どの演奏が好きかアンケート調査♩

 

高校生にアンケートをする機会があったので、複数の指揮者・楽団で、ベートーヴェン交響曲第5番「運命」の1楽章の途中までを聴いてもらい、どの演奏が良かったかを無記名で答えてもらいました。

 

アンケートというと、答えてもらった母体数が適切か、選ばせる選択肢に正当性があるのか、部分的に聴かせるのは適切か‥‥と、アンケートを実施する定義から考えなくてはいけないのでしょうが、そんなおかたいものではないので、軽く読み流してください。この結果が絶対的というものではありませんので。

 

聴いてもらった演奏は

1.バーンスタイン指揮&ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1977年)(映像)

2.カラヤン指揮&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1982年)(映像)

3.小澤征爾指揮&NHK交響楽団(2005年)(映像)

4.フルトヴェングラー指揮&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1947年)CD

5.朝比奈隆指揮&大阪フィルハーモニー交響楽団(1992年)CD

 

です。映像とCDではだいぶ印象が変わってしまうかもしれませんが、お許しください。

もっと他の指揮者もとお思いの方もいらっしゃるでしょうが、ご勘弁を。

 

これらを聴いて(観て)、どの演奏がどんな理由で一番良かったかを無記名で答えてもらいました。

音楽好きの大人にアンケートをとっても、事前の知識、先入観で答えてしまう確率が高いと思います。バーンスタインカラヤンフルトヴェングラーという名前を出しても「初めて聞いた名前ですね!」という子どもたちに先入観なしに自分にとってのNO.1を選んでもらったというわけです。

その結果、

1位:カラヤンベルリン・フィル

2位:バーンスタインウィーン・フィル

3位:朝比奈隆&大阪フィル

でした。

カラヤンをNO.1に選んだ理由で最も多かったのが、テンポでした。「颯爽として聴きやすかった」「スピード感があって迫力を感じた」というコメントが見受けられました。

何をもっていい演奏とするかは難しいところですが、今回アンケートを答えてくれた高校生にとってはテンポが大事だったようです。クラシックファンの間で人気の高いフルトヴェングラーの演奏は、「重たすぎ」「もっと音楽が前に進んでほしい」という感想が多く見受けられました。

クラシック音楽も聴く世代がだんだんと変わっていきます。フルトヴェングラーのような重厚なゆったりとした音楽からカラヤンのようなスタイリッシュで早めの音楽が好まれるようになっても、なんら不思議ではないですね。もしかすると、この高校生たちが成長し、中年になった頃には、このスピーディーなテンポを好まなくなるかもしれません。

この結果を受け、改めて私も、「昔から良いと言われている」からではなく、自分の感性を大事にしていきたいと思いました。

 

面白かったのが、3位の朝比奈隆さんの演奏に対しての「スケールが大きかった」「他に比べて演奏は上手くなかったけど、頑張っている気がする」というコメントでした。どのオーケストラがどれだけ上手いという話はせずに聴かせたので、子どもの耳からして、やはりベルリン・フィルウィーン・フィルの方がオーケストラとしては上手いと率直に感じたのでしょうね。(大フィルが悪いというわけでは決してありませんので)