我が家には犬が2匹います。🐶
2匹ともミニチュアダックスで、オス・メスが一匹ずつです。
一緒に寝る時やリビングでまったりする時に音楽をかけて過ごしています。もちろん、クラシック音楽を流すわけですが、ペットといる時はゆったりと過ごしたい時が多いので、それほど激しくない曲をかけています。ワンちゃんたちもしばらくすると目がトロ~ンとしてきていつの間にか一緒にまどろんでいることも珍しくありません。
しかし、先日、ベートヴェンの交響曲第5番「運命」の聴き比べのブログを書きましたが、フルトヴェングラーの「運命」がちょっと聴きたくなったので、ペットのいるリビングでCDをかけてみました。先程、ペットと一緒の時は、それほど激しくない曲をかけることが多いと書きましたが、たまには大音量になるような力強い交響曲などもかけることがありすが、ワンちゃん2匹はこれといって何か反応するということはありませんでした。ところが、メスのワンちゃん( ↓ この子です)
フルトヴェングラーの「運命」をかけ、♫ジャジャジャジャーン♫と始まり、何事もなく過ごしていましたが、ティンパニの音が入った瞬間から急に動きまわるんです。ティンパニが止むとまた座ってゆったりしています。またティンパニが入るとすくっと立ち上がって動き回ります。今まで、他の曲のティンパニで反応したことなんてなかったんです。例えば、ティンパニで有名な、R・シュトラウスの交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」などをかけても落ち着いてコロンとしています。なぜかこのフルトヴェングラーの「運命」にだけ反応するんです。もしかするとフルトヴェングラーの音楽というよりはこの時期にベルリン・フィルのティンパニ奏者であったヴェルナー・テーリヒェンの叩くティンパニの響きに反応したのかもしれませんね。
かけた演奏は有名なこのCDです。
ワンちゃんが、本当にどんな要素に反応して動きまわるのかは??です。
他のフルトヴェングラーの演奏や、カラヤンの録音でテーリヒェンがティンパニを叩いている演奏で実験もしたいところですが、ワンちゃんがストレスに感じて動き回っているようであればかわいそうなので、検証は行わないつもりです。私の興味本位で、ワンちゃんを実験台にしたくはないので。
ヴェルナー・テーリヒェンはフルトヴェングラー擁護派でよく知られたベルリン・フィルのティンパニ奏者です。フルトヴェングラー擁護の本も出版されていますね。
私はこのテーリヒェンが自作を指揮する現場に立ち会う機会がありました。私が所属していたオーケストラで、テーリヒェンが自作を振ったのですが、棒の振り方が、映像等で見たフルトヴェングラーとそっくりでした。長めの指揮棒を持ってはいますが、どこが拍の頭だか??という振り方でした。みんなコンサートマスターの見て合わせようと必死でしたね。人間性も、音楽性も大好きだったフルトヴェングラーの指揮を意識してたのでしょうね。(好きな指揮者みたいに振るという気持ちは私もすごく共感できます。自分もそうなっている気がします。)とても貴重な体験でした。