9月に入って、本当に天候が安定しないですね。過ごしやすい秋はどこへ行ってしまったのでしょう‥‥。
さて、本日は、カラヤンの話題ではなく、私が今注目している若きマエストロ、「タルモ・ペルトコスキ」を紹介したいと思います。
「タルモ・ペルトコスキ」をご存知ですか?
クラシック音楽界に限ったことではないとは思うのですが、「昔の○○はよかった。今の△△は足元にも及ばない‥‥」なんていう評論がよく出回りますよね。私も一歩間違えるとカラヤン・バーンスタイン・クライバー・アバドなど、鬼籍に入られた方の演奏しか聴かない傾向にあります。かろうじて現役のムーティを聴くくらい。でも、現在活躍している若き指揮者だって、類まれなる才能を持った人がいるはず。ということで、若手指揮者を意識的にチェックしていたのですが、この1年で、素晴らしい指揮者に出会えました!それがペルトコスキです。
ペルトコスキは弱冠26歳!フィンランドに2000年に生まれた指揮者・ピアニストなんです。見た目はハリー・ポッターみたい。あどけなくて可愛らしいんですよね。でも出てくる音は信じられない素晴らしさです。こんな方ですよ。

ペルトコスキとの出会い
このペルトコスキをどこで知ったかというと、Eテレのクラシック音楽館で放送された、N響との演奏会でした。ペルトコスキのことは実はそれまで全く知りませんでした。しかし、次回の放送はと、ペルトコスキとN響の様子が少し映し出され、その音を聴いた時「ピキッ!」と電流に打たれたような気持になったんです。なんていい音がするんだ!いい音と言うと抽象的過ぎますよね。違う言い方をすると、明るい色彩溢れる音がしたんです。そんな期待を持って、Eテレのクラシック音楽館を観てみました。
この演奏会はマーラーの交響曲第1番「巨人」が取り上げられていました。いやぁ、曲の始まりのピアニッシモの音。本当に澄んだ、しかも明るい音なんですよ。ペルトコスキの作りだす音楽は、一本の細い糸が曲の終わりまでずっとつながっていて、その糸を自在に操っている感じです。糸の太さを途中で変えながら、1曲を紡いでいく。実にきめ細やかに紡いでいて、嫌な音が一つも感じられませんでした。繊細かつ決して聴き手がナーバスにならない音楽が広がっていました。こんなマーラーの1番を聴いたのは初めてでした。マーラーといえば、バーンスタインかもしれませんが、バーンスタインの「巨人」よりも心を奪われましたね。
誠実な指揮ぶり
そんなペルトコスキの指揮はと申しますと、短めのタクトを少し、えぐるように振る事が多いかもしれませんが、見ていて、分かりやすい指揮です。実は、最近の指揮者、見ていて、どう振っているか分からず、雰囲気だけ醸し出しているようなタイプの人が多い?気がして、そういう面からも、好きになれなかったのですが、彼は違いました。奇を衒った指揮をしないんです。どういう音楽を作りたいのか、体全体で表現していて、見ていてとてもHappyな気持ちになれるんですよね。ある意味、バーンスタインの指揮も見ていてHappyになれる要素は多いと思うのですが、バーンスタインほど大げさではないけれど、体から放出されるパワーは凄いんです!先程も述べましたが、可愛らしい容姿からは考えられない大きな音楽が作り出されているわけです。ハリー・ポッターのようだとも書きましたが、まさに、タクトで魔法をかけられているのではないかと思ってしまいました♬こんな26歳がこの世にいたんです。いや、私がN響の演奏会を観たのが昨年でしたから、25歳だったんですよね。
今日はEテレで演奏会放送
そして、本日、まさに今ですが、Eテレでトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団を率いた演奏家を放送しています。
1曲目はラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」でした。辻井伸行さんをソリストに迎えての演奏でしたが、期待に違わぬ、明るい響きの演奏でした。曲の持つ暗い部分は独特のえぐる様なシャープな指揮ぶりで披露してくれました。基本的に空に向かって音の糸が伸びていくような清々しい演奏だったと思います。
そして2曲目はマーラーの交響曲第6番「悲劇的」です。リハーサルの様子が流れていますが、冒頭、とっても遅いですね。ただならぬ演奏のような気がします。
それではこのあとは、ペルトコスキの悲劇的を堪能したいと思います。
皆さんも、是非、タルモ・ペルトコスキ、一度、聴いてみてください。若きマエストロの演奏の感想、お待ちしていますね。













