karajanjanの日記

カラヤンについて語りましょう

Happy Birthday カラヤン!

4月に入りました。新年度がスタートしましたね。お天気がちょっとぐずついていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて、本日、4月5日はマエストロ、カラヤンの誕生日です。今年は生誕116年です。キリが良くないので特にイベントはないようです。

今日は小品の聴き比べです。この2枚のCDを久しぶりにゆったりと聴いてみました。

           

こういった小品をゴージャスに、手を抜くことなく華麗に仕上げるカラヤンの凄さは色々なところで語られますよね。私も本当にそうだと思います。やっつけで録音(したかもしれませんが)とは思えないクオリティーですよね。

黄色い帯のドイツ・グラモフォン版と赤い帯の東芝EMI版。録音は前者が1967年、後者が1980年、1981年。約15年後の録音になっています。曲目もかなりかぶっています。

歌劇「タイス」の瞑想曲(マスネ)、歌劇「ノートルダム」間奏曲(シュミット)、歌劇「修道女アンジェリカ」間奏曲(プッチーニ)、歌劇「マノン・レスコー」間奏曲(プッチーニ)、歌劇「友人フリッツ」間奏曲(マスカーニ)

カラヤンはこのCDの他にもこういった間奏曲をレコーディングしています。カラヤン自身がオペラの中のこういった美しい曲がとても好きなのでしょうね。コンサートでも間奏曲をよく取り上げていたと思います。1978年のジルヴェスターコンサートでは歌劇「友人フリッツ」間奏曲を、1985年のジルヴェスターコンサートでは歌劇「道化師」間奏曲(レオンカヴァルロ)、歌劇「マノン・レスコー」間奏曲を演奏しています。

私はそんな間奏曲の中では「マノン・レスコー」の間奏曲が大好きです。曲のダイナミックな盛り上がりがカラヤンにぴったりだし、カラヤンもその期待に見事に応えてくれる演奏をしていると思います。たった5分程度の曲ですが、実にドラマチックです。CDの音だけを聴いてもこの音楽の素晴らしさを満喫できるのですが、ジルベスターコンサートでの映像をみると、カラヤンの指揮にベルリン・フィルの奏でる音がまるで吸い付くように思えるのはわたしだけでしょうか?カラヤンとオケの一体感がものすごく味わえる曲ではないかと思います。

この「マノン・レスコー」間奏曲で昔から思っていることがあるんです。この曲の最後の部分。大きな盛り上がりの後、静かに曲を終えていくのですが、この静かになった部分が「スターウォーズ」のテーマそっくりなんです♫ 初めて聴いた時はビックリしました。でもよく考えてみると、こちらの曲の方がはるか昔から存在しているわけです。「スターウォーズ」はこのブログでも取り上げましたが、そう、あのジョン・ウィリアムズが作曲したわけです。もしかしたら、ジョン・ウィリアムズがこの「マノン・レスコー」からヒントを得て「スターウォーズ」のテーマが完成したのかもしれませんね。昔はいいメロディーは「○○の主題による変奏曲」と言った具合によく引用されていました。和歌の世界でも「本歌取り」といって、自分が素晴らしいと思った和歌の一部分(時には大部分)を引用して、一首詠んでいました。昔は著作権など関係なかったのでこういった行為が普通に行われて、芸術が深まっていったのかもしれません。色々な意味で東西問わず、昔は寛容だったのでしょう。(決して著作権を批判したいわけではありません)

マノン・レスコー」から「スターウォーズ」へ。プッチーニからジョン・ウィリアムズへ。素晴らしい芸術が受け継がれたのではないでしょうか。

カラヤンの誕生日とは話題がだいぶ飛んでしまいましたね。