遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします♫
昨年は何かとバタバタしてしまい、5月以降記事を書けずにいました。このお正月休みで少し余裕ができたので年末のクラシック漬けの生活について綴っていきたいと思います。
昨年末、30日はベートーヴェンについてのドキュメンタリーをNHKでやっていました。ベートーヴェンは意外と洒落好きのお堅くないキャラクターだったという内容。私たちがイメージしているベートーヴェンは政治的に利用された神格化されたものであるといった角度で切り込んでいました。そのような見方もあるのだなぁと観ていたのですが、その中でカラヤン&ベルリン・フィルのベートーヴェンチクルスについても番組で取り上げられていました。カラヤンも政治同様、ベートーヴェンを利用して自分のイメージを作り上げていったという言い方をしていましたが、私は違和感を覚えました。(アンチカラヤンの方はきっと頷きながら観ていたのではないかと思いますが)ドイツやオーストリアのオーケストラとどの作曲家の曲を演奏したいかと聞かれたら、多くの指揮者が「ベートーヴェン!」と答えるのではないでしょうか。しかもベルリン・フィルと一緒にベートーヴェンを演奏できるなんて、指揮者冥利に尽きるはず!私だってそんなチャンスがあれば、絶対にベートーヴェンを演奏したいですよ。(ブラームス、ブルックナーという人もいるとは思いますが)ベートーヴェンの9曲の交響曲を演奏することは自己の演出とかいう問題ではなく、ヨーロッパ圏の指揮者ならば絶対にやりたいことではないでしょうか?だから多くの指揮者がベートーヴェンの交響曲を演奏したり、録音したりするんだと思います。指揮者としての使命とでも言うのでしょうかね。フルトヴェングラーだって、ベームだって、アバドだってみんなたくさんチクルスをやっています。自己演出もある程度はあると思いますが、カラヤンだって指揮者の本能としてベートーヴェンを取り上げたのだと思います。純粋な気持ちでベートーヴェンに臨んでいたとはなかなか考えてもらえないのかもしれないですね。
大晦日はNHK交響楽団と井上道義さんの第9、そのままクラシック名演名舞台2022、そしてテレビ東京のジルベスターコンサートを観ていました。
井上さんの第9はエネルギッシュでしたね。井上さんらしいといいますか、観ていて(?)面白かったです。あと少しでそんな姿が見られなくらると思うと少し寂しい気がします。もっとテンポ的に速いのかと思いきや、意外とゆったりとした演奏だったかなと思います。
名演名舞台は、毎年恒例のクラシック音楽界の出来事のダイジェストですが、今回は比較的一つの演奏会や出来事を長めに扱っていました。例年、もう少し聴いていたい、観ていたいと思うことが多々ありましたが、1つの楽章を丸々流してくれたり、長い曲(レクイエムやオペラなど)も短かすぎずに聞かせてくれてよかったと思います。もしかするとコロナ禍ということもあり、音楽会そのものの数が少なく、結果として1つ1つを取り上げる時間が長くなったのかもしれませんね。今年度末がどのような番組になるのか今から楽しみです♫
ジルベスターコンサートは鈴木優人さんが見事に新世界の4楽章でカウントダウンを決めてくれました。このカウントダウンは本当にハラハラしますね。よくきっちりと合わせることができるなと感心してしまいます。(ある意味、自分の音楽性を捨てて、時間を合わせることを主眼に置くことになるのでメンタル的にもあまりよくないと思うので、自分には向かないなぁと思います。何度か映像に合わせて演奏をして曲を映像と合わせるといった企画をやったことがありますが、ストレスが溜まりました(>_<))
その後は安心して番組を楽しんで例年よりも早く寝ました。
こんなだらだらとした感じで年越しを迎えました!今年も仕事にクラシック談議に頑張っていきたい思います。
後日、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートについて感想をあげたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。