karajanjanの日記

カラヤンについて語りましょう

「さよならマエストロ」

今回は音楽系のドラマの感想を綴っていきたいと思います。

先週からTBSの日曜劇場で「さよならマエストロ~父と私のアパッショナート~」がスタートしました。昨年は日テレで「リバーサルオーケストラ」というドラマがありましたが、2年連続でオーケストラ&指揮者にスポットがあたった作品が登場しました。

正直言うと、「設定があまり変わらないなぁ」というのが第一印象です。解散の危機を迎えているオーケストラ。(そこにはオケが税金の無駄使いだという政治家がいる)そして、救世主のように現れる、実は有名なマエストロ。メンバーも足らない下手なオーケストラが次第にうまくなり、メンバーも段々と増え、色々な邪魔を潜り抜けて、素晴らしい音楽を奏でていく。「さよならマエストロ」は始まったばかりなので、今後がどうなるかは分かりませんが、今回までの2回分は似たような展開でした。

しかし、今回の「さよならマエストロ」と「リバーサルオーケストラ」と違うのは、指揮者のキャラクターがとてもポジティブであること。理由あって指揮活動をやめていたのですが、音楽への情熱はずっと持ち続けていて、いざ、オーケストラの指導に向き合ったときも明るい!オケにも前向きな優しいマエストロです。「リバーサルオーケストラ」では指揮者が基本的に厳しく、ネガティブ。でも本当は優しいという設定だったと思いますが、今回は真逆のマエストロの設定です。それもそのはず。今回の指揮指導は広上淳一さん。あの陽気なマエストロです。メイキング特集もやっていましたが、とにかく明るく音楽と向き合い、指導していました(私はとっても好きな指揮者さんです)。そういうキャラの設定だからこそ、広上さんに頼んだのだと思います。そして、その広上さんの大師匠といえば、そう、レナード・バーンスタインです。今回のドラマでも、初回冒頭はバーンスタインブルーノ・ワルターの代役として登場し、一躍有名になったというエピソードからスタートしていることを考えると、脚本家の方は、バーンスタインのような明るい、情熱的な指揮者を考えたのかもしれないですね。そんな理由で、マエストロの人柄、音楽性で人が集まってくるというストーリーになっていきそうなので、観ていてとてもホットな気持ちになれました。カラヤンやもっと怖そうな指揮者を想定すると、「リバーサルオーケストラ」で描かれていた指揮者になるのかもしれませんね。

というわけで、今回はドラマの感想になりましたが、初回はベートヴェンの「運命」、今回はロッシーニの「ウィリアム・テル」序曲がメインテーマとなって話が進行していきました。次回は何の曲がメインでくるのかちょっと楽しみです。