最近はCDを購入しない人が増えているのではないでしょうか。音楽はデータ配信で購入する時代になったのかもしれません。以前にも書きましたが、私はデータで音楽を聴くのにちょっと抵抗を感じているタイプなので、どうしてもCDを購入してしまい、部屋の棚がCDであふれかえっている感じです。(買いすぎ!もっと整理整頓して!と毎回家族に叱られています‥‥‥)
というわけで、ある意味、私はCDコレクターなのですが、その購入したCDの中で特にお気に入りなのが「KARAJAN GOLD」という特別なものです。これがそのシリーズです。(昔の記事の「ブルックナー比較」の第7番の写真もこのシリーズです)
ドイツグラムフォンから販売されたものですが、通常の黄色帯ではなく、白い帯が特徴です。そして、CDの読み取り面がGOLDでコーティングされているのです。CDのレーベル面も写真の通りです。こちらも通常の黄色い縁取りにシルバーではなく、GOLDになっています。ゴージャスな感じがしますよね。
このシリーズは「GOLDコーティングで音質向上」といった謳い文句で販売していたような気がします。個人的も通常盤よりもいい音で、しかも細かい音まで、例えば強い音の時に、弦と弓が引っ掛かり、こすれる様な音まで聴こえていると思います。(再生機器によって聴こえ方が違うと思うので、あくまで私の家の再生機器ではそう聴こえたということでご理解下さいね)
このKARAJAN GOLDは
&「レオノーレ」序曲第3番&「コリオラン」序曲
モーツァルト:レクィエム
チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」&スメタナ:交響詩「モルダウ」
グリーク:ペールギュント第1組曲・第2組曲&「ホルベルク」組曲&シベリウス:
交響詩「フィンランディア」、「トゥオネラの白鳥」、「悲しきワルツ」
シューマン:ピアノ協奏曲&グリーク:ピアノ協奏曲
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲&ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲
ラヴェル:ボレロ、スペイン狂詩曲&ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
R・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語り」&「ドン・ファン」
&ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ&「ダフニスとクロエ」第2組曲
ワーグナー:管弦楽曲集(「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死 他)
ヴェルディ:レクィエム
と全30点です。聴きごたえ十分ですよ。
中にはモーツァルトの大ミサ曲やサン=サーンスのオルガン付きなど珍しい作品も含まれていますが、やはりベートーヴェンの全交響曲、得意としたR・シュトラウスの作品、チャイコフスキーの後期交響曲などがずらりと並んでいます。
このようなKARAJAN GOLDですが、このシリーズは当然、カラヤンが亡くなってから、1993年~1995年にかけて発売されました。カラヤンが特別にセレクションしてはいないわけです。誰の意図で選ばれたのかは定かではありませんが、個人的には違う曲もGOLD化してもらいたかったと思います。
まず、ブラームスの交響曲です。4曲ともこのシリーズに入ってもよかったと思いませんか?特に第1番はカラヤンとベルリン・フィルの代名詞とも言える作品だと思います。それから、ブルックナーの交響曲第8番。7番がGOLD化されたのなら、ウィーン・フィルとの晩年の名演も加えてもらいたかったと思います。あとはドヴォルザークの交響曲第8番。「新世界より」があるならこちらも加えてもらいたい。そして、最後に、1987年のニューイヤーコンサート。この記念のライブ録音を是非GOLDで聴きたいですね。
基本的に80年代のデジタル録音されたものの中からGOLD化されています。名盤と言われているものでも、80年以前のアナログ録音のものは一切シリーズ化されていません。2000年に入ってからはアナログ録音からデジタル録音まで、高音質でリマスターされたバージョンで再発売されるようになったので、GOLO化したものよりも音質が向上したのかもしれません。となると、新たにKARAJAN GOLD化される作品はなさそうですが、コレクターとしてはなんとかGOLD化してもらいたいと思います。
皆さんはGOLD化してもらいたい演奏はありますか?あれば、是非コメントへどうぞ!