karajanjanの日記

カラヤンについて語りましょう

バーンスタインもいいですよね!

カラヤンマーラーについて、続けて記事を書こうかと考えたのですが、私の中の「マーラースペシャリスト」はバーンスタイン!前回、前々回の記事を書く際にも比較のため、だいぶバーンスタインマーラーを聴き込みました。何気なくバーンスタインを聴く機会も増えたので、今回はバーンスタインについて少々綴っていきたいと思います。

バーンスタインを初めて認識したのは私が中学生の時でした。ちょうどその頃はマーラーブームでもあり、NHKマーラーの5番の演奏を放映していました。(ウィーン・フィルとの1970年代の演奏です。最近でもデジタルリマスターされ、よく放映されていますよね)当時はVHSのビデオテープに録画して、何度も観ていました。あの髪を振り乱し、汗だくで、全身で音楽を表現しているバーンスタインを見てすっかり虜になったのを今でも覚えています。(最初はバーンスタインの方が好きだったことは昔の記事をお読みいただければと思います)

今では大量にCDを所持していますが、中学生だった当時はお小遣いの関係もあり、なかなかCDを買うことはできませんでした。しかも、当時のCDは1枚3,000円するのが一般的でしたから、どの曲、誰の指揮のCDを買うか、慎重に選んで買っていました。中古のCDでも1枚1,800円くらいはしましたからね。(今では中古で1,500円は高い!と思う時代になりました)そんな中、図書館でバーンスタインマーラーの5番を見つけてすぐに、次に買うのはこのマーラーの5番♪と決めて買ったのを今でも覚えています。そのCDがこれですね。(最初に買ったCDは古くなったので、この写真のCDは買い直したものです。)

               

こうしてバーンスタインにはまっていったわけですが、カラヤンがこのあとすぐに亡くなりました。(この時点ではまだカラヤンは好きな指揮者ではありませんでした)そしてバーンスタインの時代が訪れると思っていた矢先に、ロンドン交響楽団との来日公演の途中で体調不良で帰国の報道、そしてバーンスタインが亡くなったという報道が‥‥。

1990年、バーンスタインは「パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌」を設立し来日、そこで若手音楽家を教育しました。「人生の最後を教育に捧げる」そんな場所をこの日本と決めてくれてとてもうれしかったです。このフェスティバルでの様子もテレビで放映されました。(もちろんビデオ録画しましたよ)今ではこのDVDで観ることができます。

               

バーンスタインの発する一言一言がグサリと胸に突き刺さりました!音楽はもちろん素晴らしいのですが、彼の発する言葉も素晴らしいパワーを持っているなと感動しました。よく観てみると、学生たちとのリハーサル時、喉がおかしかったり、体調が悪い様子が多々ありますね。放送されたその時はまさかそこまで病状が深刻だったとは思いもよりませんでした。この時に取り上げられた曲がシューマン交響曲第2番。私はここではじめてシューマンの2番を聴きました。特に3楽章が綺麗で気に入りました。バーンスタインのアプローチも魅力的でした。

バーンスタインの死後、シューマンの演奏に対しても多くの賛辞が寄せられていたと思います。よく「シューマン交響曲は無駄な音が多くオーケストレーションがいまいちなので、名演になりづらいが、バーンスタインシューマンは素晴らしい!作曲家だけあって、シューマンのスコアを実に理解している」などと言われますが、こんなことが言われる前から個人的に3番の交響曲「ライン」はバーンスタインウィーン・フィルがお気に入りでした。今でもバーンスタインシューマンだったら、やはり3番が一番好きですよ。

バーンスタインウィーン・フィルモーツァルトの後期交響曲を録音していますが、40番、41番も私は大好き♪41番だったら、カラヤンウィーン・フィルの演奏がベストですが、バーンスタインの41番もそれに劣らず好きです。

また、バーンスタインを色々聴きなおしてみたくなりました!